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愛し愛された者 [NARUTO]

第12章 木ノ葉へ


『ただいま』


「おかえり、ツバキ」


部屋に戻り、すぐに飛雷神で隠れ家へ飛び、変化を解くと、家の中に入った。


昨日はサスケに付きっきりで帰ることが出来なかったため、朝早くに帰ってきたのだ。


まだ5時だというのにシスイはすでに起きていた。


『早いね、シスイ』


「癖なんだよ..早く起きるのがな」


『そっか』


優しく笑いかけてくるシスイに、ゆっくり近づいて、抱きついた。


「!...どうした?」


『...ううん、何でもない』


昨日...サスケは泣きながら、私の事を呼んでいた。


自分で決めた道だが...サスケに辛い思いをさせているというのが胸につっかえて取れない。


ごめんね...しか、言えない自分に..腹が立つ。







「ツバキ...」


『?』


しばらく、抱きついてジッとしていると、私の頭を撫でながらシスイが優しい声色で呼んできた。


「何に悩んでいるのかは、何となく察してる...」


『...』


「自分を責めすぎるな、全部背負い込むな..俺が...側にいる」


その言葉にバッと顔を上げると真剣な表情をしながら私の顔を見ているシスイと目が合った。


「昔から言ってるんだが...俺を頼れ...何があろうと...俺は、お前の味方だから」












全く...シスイには、甘えっぱなしだな..












『...うん、ありがとう..シスイ』



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