• テキストサイズ

愛し愛された者 [NARUTO]

第12章 木ノ葉へ


3代目と別れて隠れ家に戻ると、変化を解いた。


隣を見ると、アズサも解いたらしく人の姿になっていた。


「...貴方らしいですね」


『?、何が?』


急に苦笑しながらそう言ってきたアズサに首を傾げる。


「名前です」


『ああ』


貴方にとってすごく複雑な名前なのでは?と優しく微笑みながら言ってきたアズサに、眉を寄せ、小さく頷く。


『まあ...けど、どうしても、あの名前を嫌いになれないの..』


冬野雪という名前は、両親がつけたらしいのだ。


何故、両親がつけたのかは分からないし、どういう想いがあってつけたのかも分からない。


もしかすると、戸籍を出すために、とりあえず適当につけた名前なのかもしれない。


けど、...それでも..


私は、両親を愛していたから...


『唯一、私の事を少しでも考えてつけてくれたこの名前を..嫌いに、なれないの』


「...本当に..貴方らしいですね」


そうかな、と言いながら家の扉を開けて入る。



中からは良い香りがして、台所へ行くと、シスイがご飯を作ってくれていた。


「おかえり、ツバキ」


『.....ただいま、シスイ』


優しい笑顔で迎えてくれたシスイに、私も笑顔で答えた。






















「恨みたいのに、恨みきれない..あれだけのことをされながら、人を愛することをやめない..そんな、貴方だったから、“この子なら大丈夫”そう思ってお選びになられたのでは?...
















ハゴロモ様」



/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp