第3章 すれ違う想い
バタンッと扉が閉まり鍵が掛けられた。誉さんはそのまま私を扉に押し付けて乱暴に口付けた。誉さんの舌は執拗に私の舌を追い回し息が苦しくなる。ようやく解放され見上げると誉さんは冷たい瞳でこちらを見ていた。
「…こういうときは舌を噛むなり抵抗すべきではないのかね」
「…」
誉さんの舌を噛むなんて、そんなこと出来るはずがない。私は誉さんに秘かに想いを寄せているのだ。誉さんの視線に耐え切れず私は目を逸らした。
「もしやキミはこういうことを他の団員ともしているのかね」
「ち…ちが…」
聞きたくないとばかりに誉さんは私の口を塞ぐ。思わず身をよじるが足を開かされその間に誉さんの片足が入り込み身動きが取れなくなる。誉さんの手は太ももを這いまわっていき下着の上から割れ目をなぞった。
「やっ…」
これ以上はまずいと思い誉さんの体をぐっと押すが男性の力にはとても敵わない。誉さんを相手になりふりかまわず暴れるなんてそんなことは出来なかった。私はどうすることも出来ずにされるがままになっていた。そんな心とは裏腹に少しずつ秘部が濡れていくのが分かった。こんな状況でも快楽を拾っていく自分の身体が恨めしい。
「浅ましいね、いづみくん」
「やあっ…」
誉さんの手が下着の中に侵入しくちゅりと水音を立てる。指摘されたことに居たたまれなくなりぎゅっと目を閉じる。そのまま誉さんの指は音を立てながら私のナカを荒らしていった。
「ああっ…やだっ…誉さんっ…指抜いてっ…いやっ…」
「ワタシとは嫌かね」