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【うたの☆プリンスさまっ♪】あなたの全てが好きだから

第7章 打ち合わせ


 その後の打ち合わせは驚く程、速いスピードで進んで行った。途中で蘭丸くんとカミュくんが衝突することは何度もあったが、それはいつものことだし最終的には5人の意見が1つにまとまった。
「大体の骨組みはできたし、今日はここまでにしましょうか。お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」
「お疲れ様」
 トキヤくんは始めと同じように頭を下げて、レンくんはにこりと優しく微笑んで返してくれた。
「桜さん、もし仮曲が出来上がったら……」
「また連絡するわ。1週間以内には完成させる予定よ」
「そんなに早くですか? 他のグループとも打ち合わせがあるんじゃ……」
「大丈夫よ。みんなのおかげでイメージは沸いてるし」
 私は蘭丸くんに笑いかける。
「心配しないで。今回はこの劇団シャイニング以外のお仕事は引き受けてないから」
「……」
 蘭丸くんは目を細めて私を見つめる。
「黒崎、水野が大丈夫だと言ってるんだ。ほかっておけ」
「おい、カミュ! そんな言い方……」
「はいはい、そこまで」
 2人が言い合いをしそうになった瞬間に、レンくんが2人の間へと割って入った。
「2人とも、その辺にしときなよ。レディが困ってるじゃないか」
「……」
「……」
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