• テキストサイズ

rain of fondness【黒バス/ナッシュ】

第15章 rain of fondnessⅤ-6



「ふ・・・、ん・・」


重ねた身体に、重ね合う愛撫。
振り向いても顔は見えない、ナッシュはどんな表情で今、自分の陰部を舐め回しているのだろう。
もっとも、振り向く余裕もないほどに、彼の舌は名無しの秘めたるそこを這っていたのだけれど。

時折足の付け根を舐められたり、陰唇を啄ばみ、引っ張るようにして弄ばれる。

そんなオーラルを浴びれば、ナッシュの上に居た身はガクガクと震えるだけだった。

腰を浮かそうとしても両腕に捕らわれていて、離れられないし降りられもしない。

交互という体位ゆえに、名無しがそこで何もしないまま時間を潰すことはできなかった。


ただ、やめてと悲鳴を上げるのは、ナッシュに跨り、頭の傍で足を開いていた羞恥心ゆえだ。
自分が彼に何かしたいという気持ちは確かに持っており、強いられたから「した」というわけではなかった。


少しの時間差で名無しもナッシュを口含むと、彼は案外と素直で、同時に愛で合うことそのものを悦んだ。


想いがすれ違っていた時には出来なかったそれを、名無しもまた、心の中では嬉しく感じていた。



/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp