• テキストサイズ

神威の巫女【刀剣乱舞】R18

第15章 情欲と理性の間で 一期一振※執筆中


「そうだね……そのうちお願いしようかな?」

一期一振の考えとは正反対に、彼女は冗談と思わなかったようだ。
このままでは、本気でお願いされかねない。

そして一期一振は思い出す。
彼女が一期一振の部屋へ赴くことになった発端を。

ひゅうがの、男士に対するあまりにも無防備さ。
そうだ、こういうところだ。
思い出した途端、一期一振は再び頭に血が上りそうになる。
この無防備なところ、今のうちに諭さねばならない。

「主、無礼を承知で言いますが……貴女は少々、我々に対して無防備過ぎると思います」

「無防備……?」

ひゅうがは首を傾げた。

「はい。我々は女人である貴女と違って男です。貴女以外、全員。ですから……」

「それ、よく言われる。ごめん、気をつけているつもりではあるんだけど……」

一期一振以外にも、彼女を諭していたのか。
だが、それでも改善されなかったのか。
それとも、これでも改善された方なのか。

「気をつけていらっしゃるというのなら、私の部屋にお一人で中に入るのは、気を付けている内に入らないと思います……」

「え……だってそれは一期一振が話があるって……」

確かに、それも一理ある。
けれど。
ひゅうがの反論に、一期一振は困ったように肩を竦めた。

「主……貴女は身をもって知らないと、何を言っても無駄なようですね」

「え……?あ……っ!」

一期一振はひゅうがの肩をトンと押すと、彼女を畳の上に押し倒した。

「待って……え、一期一振……?」

「どのような理由にしろ、貴女は無防備に男の部屋へと訪れた。それがどういう結果を招くか、わかりますか?」

一期一振はひゅうがの帯に手をかけ、暗に睦ごとのことを匂わすと、ひゅうがは顔を赤く染める。
すると、一期一振はふっと笑った。


/ 150ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp