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Love Situation

第22章 たくさんの愛と感謝


海音side


「海音、ちょっといい?」


結構ヤバめな顔で俺を呼び出してきた



は健二郎さん家の庭から俺を連れ出し、
人目のつかない家の裏側へ連れてきた




ドンッ!




「ねぇ、ゴリラってどういうことかな?」




おお、これがいわゆる壁ドンか



「お前のことだけど」



その時の拳が飛んできたから
手のひらで受け止めた



「こんくらいじゃ余裕で受け止めっ…」





え、泣いてる?


意味がわかんない




いつもなら、これからプロレスに移行して俺が負けてやるパターンなのに




「ごめん…すまなかった」



そりゃ怒るよな


でもおかしい


この程度の暴言いつも言ってるし(おい)


この程度で泣くとか




いやそもそも、




俺のことで泣いてるわけじゃねーよな、これ



「健二郎はさ…なんで、私達がお似合いって言ったんだろう……」



あ、やっぱり健二郎さんか



「そんなの知らねーよ
健二郎さんに自分を意識させればいいだろ」



「気持ち伝えたところで、彼女いたんじゃ意味ないよ!」



目に涙をいっぱい溜めて俺に声を荒らげる




「お前何逃げてんの?」


腹が立った


自分守ってるだけじゃねーか



「逃げる…?」


「あぁ、気持伝えて叶わないってわかってるから、傷つきたくなくて自分の気持ち抑えて逃げてるだけだろ
でもな、やってみねーと結果なんて誰もわかんねーから
そんなのお前が一番わかってんだろ
負けるって思って試合出るバカどこにいんだよ
リングに上がるときは絶対勝つって思ってんだろーが」



勢いに任せて結構言っちゃったけど



「海音…」


が泣きそうになってたから
自分に引き寄せて抱きしめた



「いつまでも泣くなよ」



「海音ぉ…ありがとうぅ…」



まったく、世話かかる妹だ

俺も勝手に世話やいてんだけどさ



、頑張れよ


伝えねーと始まんねーぞ


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