第3章 お前がいねえと調子でねーとか、俺どっかおかしいのか?
「なんか笠松先輩、調子良くないっスか?昨日、ズタボロだったのに。」
「無駄口叩いてんじゃねーぞ!シバくぞ!」
翌日の部活。誰の目に見ても分かる位に調子が上がってた。
「…あれ?浅倉は?」
さっきまでコートの外にいた筈の浅倉の姿は無くなっていた。
「ああ…。なんか他の部活の奴に呼び出されてたな。あれは十中八九告白だろうな。」
「はあ!?」
さっきまで調子が良かったのに、休憩後、途端に調子が落ちた。昨日から一体何なんだよ…!
「あ、浅倉っち!今の見ててくれたっスか?」
「あー…今帰って来たから見てなかった。」
黄瀬が声を掛けた方に目をやるとそこに浅倉がいた。
「練習に集中しやがれ!」
「ちょ、笠松先輩!痛いっス!」
そしてまた俺の調子は元に戻った。まさかとは思うが…。
「なんか笠松先輩、浅倉っちいると調子あがるっスね。」
浅倉がいねーと調子でねーとか、俺
どっかおかしいのか?