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名探偵である彼等二人と歩むあの世界とは…

第1章 ※原作より過去に戻る


「ジェームズさん…私なんかもう死んで良いですか」
「君が死ねば私も死ぬから今死んで貰うと困るんだがネ…」
「だって…また事件に巻き込まれたんですよ?」

不可解な事が起こった。モリアーティを召喚したら時代が過去へ戻ったのだ、そんな事ある?えぇえぇ!勿論、私のせいですよね!分かっていますとも!でも独りは寂しかったんですもん!誰か私と言う存在を認めてくれる対等な友人が欲しかったんですもん!

「さっき野次馬の人から聞いたんですけど、マンションの一室に爆弾ですって怖いですねぇ…あのジェームズさん。時に質問なんですけど、爆弾処理って出来ます?」
「……またそれは唐突な質問だ。しかし我がマスターよ。私を誰だとお思いか?」
「だよねー…ジェームズさんなら行けるか」

ふむ…と考えた私はカバンから本を取り出す。パラパラと読み進めた私に横からひょっこり見ていたモリアーティに向けて、集めてあった概念礼装のカードを1枚彼に手渡した。

「本当は2030年の欠片などの概念礼装を渡したい気持ちはあるんですけど…今からして貰うのは戦闘ではないですし。今回はこちらを渡しておきますね?」
「ほぉ…月霊髄液か」

☆5のカード…月霊髄液。魔術師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの使用する魔術礼装である。効果は【自身に無敵状態を3回付与&与ダメージプラス200状態を付与】で、最大まで限界突破させる事により【与ダメージプラス500状態】に向上する。まぁ…敵(爆弾)にダメージを与える訳ではないから下の説明は要らないとしても、どんな攻撃も全て3回は無力化してくれるという単純で分かりやすい強さを持った強力な礼装だったりする。

「ガッツでも良かったんですけど、やっぱりサーヴァントでも一度死ぬと言うのは痛いじゃないですか。ジェームズさんに傷付いて欲しくないなと…それに回復するかどうかなんて分かりませんし」

回復出来るサーヴァントを持たない私には中々難しい所である。残念な事にカルデアで妹、弟が着ていたカルデアの制服がない為、私自身で回復させる事も中々難しかったりした。概念礼装で回復させる事も可能だが…いかんせん時間がかかる。

「いやはや君は悪に対する素養が……ないナー。真っ向から善人だな。いや、何なんだ君は!面白いぞ!」
「それはどうも…あの、無理はしないで下さい」
「分かった…君の願いに応えるとしようか」
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