第1章 1
「ユミちゃん行こ」
「あいよー」
アサネとユミは、うるさいショウタロウを放置した。
出席番号が隣同士のアサネとユミは席が前後同士なので、しょっちゅう喋ってた。
「てか何で自分に百合疑惑浮上した?w」
ユミは、ふとアサネに聞いてみた。
アサネは、よくユミに「百合やろ?」って聞いている。
「えー、だってよく女子と抱き合ってるやん」
「まーそーやけどさ、アレ3分の2,5位は向こうからやで?」
自分から抱きつく女子って限られてるもん。最後にユミはそう言った。
アサネは少し笑った。
「何やそれwまぁカエラちゃんに抱きつく時って後ろからやもんね」
男前やなとアサネは微笑む。
それに釣られてユミも笑う。
「えーでも百合では無いで。いや百合?いやちゃうかwあ、でもハグとかフツーにしてっし、じゃあレズではない。あ、でもハグとか皆してっから皆百合以上レズ未満になるのかなっ」
意味のわからん自分の思いを口にしたユミは、アサネの方を向いて言った。
「やっぱ百合かも」