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デリバリー【気象系BL】

第8章 死神


もう二度と指名される事は無いと思ってた
それなのに
約束を守ってくれて嬉しかった

でも…
思いもかけない再会に心臓がバクバクした
まさか相葉さんの友達の幼馴染が同級生の中丸くんだったなんて…

何かを察したんだろう相葉さんは俺の背中を押して
早々にあの二人の側を離れた
そして何も聞かずにいてくれた
その優しさもまた、嬉しかった





「名誉挽回! 見てて、カズくん!」


バスケットボールを操る相葉さんが
華麗なレイアップシュートを決める


「ナイス庶民シュート」

「スラムダンク読んでたんだ?」

「うん、バスケは出来ないけど」


カッコイイ、と思った
やっぱり似てるんだ

相葉さんの普段の柔らかい雰囲気も
さり気ない優しさも
ギャップのあるカッコ良さも
見た目は全然違うのに
何故だろう
兄さんと重ねてしまう

もう一回
もう一回、と強請って
もう無理!とギブアップするまで
相葉さんがシュートを決める姿をずっと眺めていた


「疲れたぁー!」

「ふふっ。お疲れ様」


仕事だという事を忘れてしまいそうなくらい目一杯嬉しんだ

ほんのり汗をかいた相葉さんはなんだか色っぽくて


「カズくん…?」


俺の名前を呼ぶ声にドキッとしたりして
おかしいよ、こんなの俺らしくない
自分が自分じゃないみたいだ
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