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【ヒロアカ】世も縋ら

第3章 命令



退屈な入学式が終わり
皆各々帰宅準備を始める

普通科は明日から授業開始のようだ

私も保健室に向かうためにそそくさと準備をしはじめた時、隣の男は既にそれを終えており
こちらに声を掛けてきた


「神奈」


ちゃっかり名前で呼ぶようになった心操に
私はまだ慣れず、少しだけドキッとしてしまうが
それを悟られないように平然とした態度で彼の方を向く


「帰り、電車か?」


『あ…うん、そうなんだけど、私この後用事あって』

「用事?」

『うん。リカバリーガールのとこでこれから毎日助手をやらせてもらうの!』


そういうと心操は少し驚いた様子を見せたが
またすぐに、元のぶっきら棒な顔に戻った


「入学式初日から行動力あるな」

『いや、善は急げって言うし、今日行かなかったらそのままダラダラと過ごしてしまいそうだしね』


「確かに、神奈は入学式で熟睡してたからな、怠惰な所はあるかもな」

などと嫌味な笑みをこちらに向けてくる彼に
私は自覚する部分があったため言い返すことはできず、小さな反抗に、口を尖らせ眉をひそめて見せたが
心操は気にも止めず質問を続けた

「それ、何時に終わるんだ?」



『えー?今日が初日だからまだちょっと不明かなぁ?』


あぁ、でも…


私はふと
今朝の男を思い出した



『それが終わったら、なんか練習場行かなきゃいけなくて…』


「?今日はまだ練習場は使えないはずだぞ?」



??




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