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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第3章 幼馴染「徳川家康」




私が住んで居る団地の中で、一番の豪邸。
その門前で背中を預け待って居ると、


カチャン。

玄関のドアが開く。


「おはよう!」

「………珍し。ひまりが先に待ってるとか」

「今日から二年生だし、少しは成長したの!」


毎日、5分は遅刻していた私に、
雨でも降るんじゃない?
と相変わらずの減らず口を言うのは、
幼馴染の家康。
二軒挟んだだけのご近所さん。

高校も部活も同じだから必然的に登下校はいつも一緒だった。
約束とかしてなくても、お互いそれが当たり前みたいになってるけど……


(もし家康に彼女が出来たら……)


歩きながらチラッと視線を隣に向ける。

本人は全然気にしてない。けど、学園で一位、二位を争うほど実はモテモテの家康。
口悪いし、愛想悪いから、ほとんどの女の子は遠巻きに見ているだけみたいだけど……

成績優秀、容姿端麗、医者の息子。

その三大要素が揃って、裏でこっそりファンクラブもあって……
告白もしょっ中されてるみたいだし……


桜が舞う通学路。
見慣れたいつもの景色。


(こうして、歩けるのも今の内かもしれないなぁ……)


ちょっと寂しいかも。


「……さっきから見過ぎ。……只でさえ危なっかしいんだし、前ぐらい向いたら」

「へっ?あっ……また、身長伸びたなぁ〜と思って」


慌てて誤魔化す私。
胸が何故かちくりと痛んだのは、きっと気のせいだよね?


「今年は同じクラスになれるかな?」

「……ひまり居ると、騒がしいからやだ」

「何それ!私、騒がしくないもん!」

「……別にひまりが騒がしいとは言ってないし。……周りの奴らが……」

「???」


突然足を止める家康。


「………………」

「どうしたの?」

「もし、同じクラスになったら……全力でいくから」


(え?……何を?)


首を傾げる。

どうせ今、言っても解らないから。と、何故か拗ねた口調で再び歩き出した家康。



同じクラスになったら……

解るのかな?


「ちょっと、置いてかないでよー!」

「……トロいひまりが、悪い」





戦国武将一人目。
「徳川家康」
7割意地悪、3割優しい。
私の大切な幼馴染。

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