第3章 幼馴染「徳川家康」

「ある戦国武将と、
姫君は恋に落ちました。

綺麗な花が咲いたある日……
想いを通わせた二人。
如何なる時も、力を合わせ……
争いの絶えない、戦国時代を乗り越えていきます。

そして、
石碑の前で、永遠の愛を誓いました。
巡り合う……運命の愛を……」



ーーその場所がここ？


ーー……多分。



男の子は持っていた書物を閉じると、咲いていた花を一輪摘む。器用にそれで輪っかを作り指輪にすると……


ーー言い伝えごっこ。


女の子の小さな指にはめた。