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【弱ペダ・荒】あなたに

第4章 一度目の夏を


インハイが暑い夏と共に雨も連れてくる。どうにも、梅雨になると外練習ができなくてやっかいだ。
「バイクには関係ない!!」
と雨でも練習する日もあるが、それはサイクリングコースの時だけ、
「タイヤ滑って車に巻き込まれたら大変だもんね」
と名。
「ま、たまに体育会の時もあるぜ」
「あ、居ない時はそーゆー事なんだね」
「コース行くときはだいたい合宿だからね。だから雨の練習は貴重だよ。」
「普段の雨の日は練習できなくて残念だね」
とバイクを漕ぐ新開の隣で話す名
「後ろでごちゃごちゃうるせーよ!!新開もなんでいちいちついて来てる!!」
「いやぁ、なんとなく」
「なんとなくじゃねーよ!」
今日はインハイメンバー以外は部活が休みで、久々に名を後ろに乗せて帰っているところを新開に見つかり、一緒に帰っていた。
「福富君はインハイ出るんでしょ?」
「あぁ、寿一の周りは最近ピリピリしてるよ」
「福富君の表情変わることあるんだ」
「いや、いつもの通りなんだけどさ」
「鉄仮面だからな」
と新開と荒北が言う。それを聞いて昔言っていた鉄仮面はやはり福富だったかと思う名。インハイでてっぺんとるって、本当にとれるのだろうかとふと思う。
「王者だかなんだか知らねーが、負けてきたらぶっとばす」
「何言ってんの荒北」
そんなぶっそうな事と思っていると
「そうだぞ靖友、今年も箱学が勝つさ」
と新開。
「え?」
「ん?」
と二人顔を見合わせる。
「うちは最強だぞ名」
「えぇぇ!?箱学強いの?!そんな部に居て大丈夫なの荒北?」
「驚くとこそこかよ!落とすぞ!!」
なんて言えば
「じゃぁ俺が拾って行くよ」
とすかさず言う新開。呑気にありがとうなんて言っている後ろに居る幼馴染み。
駅につき、別れた後スマホを見ると
『今年の夏は帰るでしょ?』
と名からの連絡。去年は帰らずずっと寮に居た。今年は部活があるがお盆の時期だけはさすがに休みなので名からの連絡をみながら今年は帰るかと思った荒北だった。
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