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99.9%のDNA【気象系BL】

第11章 決断…


最近潤の様子がおかしい。

さっきまで笑っていたかと思うと、急に暗い顔をして何かを考え込んだり、時には深い溜息を落とすこともある。

でも俺はあえて理由を訊くことはしない。

潤には潤の考えや思いがあって、その中には俺が立ち入れないことだって当然あって…

それは潤も同じで…

兄弟だから、家族だから、…恋人だからって、全てを共有する必要はない。

だからお互い、自分の中である程度の答えが出るまでは、例えばそれが俺達二人に関する事であっても、打ち明けることもしないし、相談を持ちかけることもしない。

冷めた関係だと思われるかもしれないが、それが俺達だから仕方ない。

ただなぁ…

こう毎日毎日目の前で何度も溜息をつかれると、流石の俺だって気になるわけで…

おそらく…だけど、潤が抱えてる問題は、潤一人ではどうやっても解決出来ない問題なんだと思う。

潤の深い溜息は、俺に対する“Help”のサインだ。

尤も、本人は無意識なんだろうけどね?

まあでも、潤の発信するサインに気付いちまった以上、このまま放っておくわけにもいかないし…

何より、セックスの最中まで溜息つかれちゃ、出るモンも出なくなっちまう。

仕方ねぇなぁ…
ここはいっちょ兄ちゃんらしく、相談に乗ってやるか…

俺は腰の動きを一旦止め、潤の中で今か今かとその時を待ち侘びていた中心を引き抜いた。
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