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愛される少女【HP】

第74章 再び、ふくろう便


チビのフクロウが、ロンの手の中で嬉しそうにホーホー啼いていたのだが、指を一本齧ったらしい。自分では愛情を込めたつもりのようだ。

'クルックシャンクスが、私にかわって注文をふくろう郵便事務所に届けてくれた。君の名前で注文したが、金貨はグリンゴッツ銀行の711番金庫...私のものだが...そこから引き出すよう業者に指示した。君の名付親から、13回分の誕生日をまとめてのプレゼントだと思って欲しい。去年、君が伯父さんの家を出たあの夜に、君を怖がらせてしまったことも許してくれたまえ。北に向かう旅をはじめる前に、一目君を見ておきたいと思っただけなのだ。しかし、私の姿は君を驚かせてしまったことだろう。来年の君のホグワーツでの生活がより楽しくなるよう、あるものを同封した。私が必要になったら、手紙をくれたまえ。君のふくろうが私を見つけるだろう。また近いうちに手紙を書くことにする。 シリウス'

ハリーは封筒の中をよく見てみて、その中から羊皮紙を取り出して急いで読み終えたハリー。ハリーは、私達に羊皮紙を見せる。

'私、シリウス・ブラックは、ハリー・ポッターの名付親として、ここに週末のホグズミード行きの許可を与えるものとする。'

「ダンブルドアだったら、これで十分だ!」

ハリーは幸せそうに言った。そして、ハリーはもう一度シリウスの手紙に視線を落とす。

「ちょっと待って、追伸がある...」

'よかったら、君の友人のロンにこのフクロウを飼ってもらいたいのだが、ネズミが居なくなったのは私のせいなのだから。'

ロンは、目を丸くした。チビフクロウは、まだ興奮してホーホー鳴いている。

「こいつを飼うって?」

そう言ったロンは、何か迷っているようだ。少しのあいだフクロウをじっと見ていたロン。それから、驚く私とハリーとハーマイオニーの目の前で、ロンはフクロウをクルックシャンクスのほうに突き出し、臭いをかがせた。

「どう思う?間違いなくフクロウなの?」

ロンがクルックシャンクスに尋ねる。クルックシャンクスが、満足げにゴロゴロと喉を鳴らした。

「僕には、このことが充分な答えさ。こいつは、僕のものだ」

ロンが嬉しそうに言う。

『良かったわね、ロン。私、そろそろコンパートメントに戻らないと!怒られちゃうわ』

立ち上がった私をハリーが呼び止めた。

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