• テキストサイズ

愛される少女【HP】

第8章 授業と図書館


そこから復習と予習を始め、わからないところはお互いに聞いたりして充実した勉強会になった。そろそろ夕食の時間が近づいていたので、一緒に行こうと誘うともう少し勉強すると断られたので1人で大広間に向かった。大広間には迷わずに行けて、エイミーとクレアがいるかきょろきょろしていると声がした。

「ユウミ!」

そちらに目を向けると呼んでいたのはロンでハリーと2人でいた。呼ばれたのでそちらに向かい、空いていた前の席に腰かけた。

『ありがとう。友達を探していたのだけど、いないみたいで困ってたのよ』

「「ユウミー!!」」

笑って2人に言うと、突然隣が埋まったかと思うと両隣から抱き締められた。

『もう!ジョージもフレッドも離して!苦しいわ』

苦しいくらいにぎゅうとされたので、もがいて離してもらった。

「久しぶりに会えてつい」

「ごめんな」

おちゃめに笑うフレッドと申し訳なさそうに謝るジョージを見ているとやっぱり双子でも違うなと思った。

『ジョージは謝ってくれたから許すわ!でもフレッドはだめよ!』

怒ったふりをしてそっぽを向くと慌てて、フレッドも謝ってきた。そうして2人と戯れているとハリーに問いかけられた。

「ユウミは、ふたりの見分けがつくの?」

『えぇ、そうね。2人とも似てるけどやっぱり違うもの』

不思議そうに問いかけられたので、事実をそのまま言うとまた2人に抱き締められた。

「「ユウミーー!」」

『もう、フレッド!ジョージ!!』

そんなやりとりをしながら私がご飯を食べ終えても、男の子の食欲はすごいのか他の人はまだ食べていたので、私は一足先に寮に戻ることにした。寮に戻ると主に上級生が、談話室でくつろいでいて知り合いを見つけられなかったためそのまま部屋に向かった。ドアを開けるとそこには1人の女の子がいた。

『あ』

思わず声をあげるとその子は振り向いた。そして私に気付くとさっと私の前に来て、手を握ったのだった。

「マーレイさん!昨日は心配しました。もうお体は大丈夫ですか?」

すごく腰の低い丁寧な言葉使いで聞かれて、聞いていた印象と違い困惑したがそれを表に出さずに答えた。

『ありがとう。えっと、その、もう大丈夫よ』

「ここではお体が冷えます。さぁ中へ」

焦ったように導かれたのでそのままベッドに行った。

/ 559ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp