第4章 危機感 ☆
「ぅあ……ッ…いッ…つぅ……」
長谷部が去ってから私は石切丸さんから『おしおき』を受けていた。
首筋や肩、鎖骨や胸元といたるところに紅い痕を残されていた。
「い、石切丸さんもうッ……」
石切丸「まだ、ダメだよ主……」
「ぁあッ…ッ…は、ぁ……」
うつ伏せにされてからは背中や腰に、まるで自分のだという証を数えきれないほど残されていく。
それだけでも身体は熱くなる。
長谷部が去ってからずっと痕を残されていて……続き、はしてもらえない。
あと少しというところで止められ、身体は疼くばかり。
石切丸「さて……そろそろ戻ってきてしまうね」
「ぁ……そ、ですね……」
満足したのか私から身を離し、服を着始めたのを見て私も同じように服を手に取りゆっくりとではあるが着ていく。
鏡がないのでなんとも言えないがこれでは首筋の痕が隠せない。
このままでは、見られる。
私がここで……何をしていたのか知られる。
石切丸「主……続きをしたかったら今夜、私の部屋においで」
「へ、や……?」
石切丸「そう、部屋。どうするかは……なつみ次第だけど……一人で来れるね?」
「は、い……」
頬を撫でられ優しい笑みで見つめられる。
言葉に答えようと一度小さく頷いてみせた。
まだ、どうするかは決めかねているがこの肌をさらせるのは……石切丸さん、だけだ。