第3章 身の危険 ☆
尖った突起を指先で抓まれて、ビクリと身体が跳ねる。
三日月さんには唇を塞がれ、小狐丸さんには首筋に口付けられながら突起を転がされるように触れられ、いやでも反応してしまう自分が嫌で身体を捩ったりするが、その瞬間に感じた首筋の痛み。
「ん、ぅ…!」
三日月「小狐丸。主をいじめるでない」
小狐丸「暴れるものですから、つい……」
「いったぁ…」
唇が離れると私は思ったことを声に出して言う。
首筋に噛み付かれたせいでじんじんとした痛みが伝わる。
首筋を噛まれるなんて初めてだ。
思っていたよりも痛い……これ絶対歯形とか残ってるよ。
三日月「痕が残らないといいが……」
「ね、ねえもうやめようよ……絶対気づかれるって、特に長谷部辺りに」
三日月「あぁ、なつみが戻ってから少しの間はいたがすぐに何処かに行ったぞ」
ま、まさか私が一度短刀を探して欲しい、なんて言ったから探しに行ったんじゃ……私の負担を少しでも減らそうという優しさから、そういうことを考えてもおかしくない。
「で、でもね、こういうのはよくないと思います。お互いが納得してすることだし……」
小狐丸「ぬしさまの仰る通り、無理強いはよくありません……ですがこれは手入れ、なのですよ」
ニコッと笑って問題ないみたいに言ってるがこんなイケナイことギリギリの行為が手入れなら私はとっくに現世に……いや、現世に帰れるわけがない。
私にはもう、現世に居場所なんてどこにもないのだから。
「って……三日月さんどこ触ってるの!」
三日月「いやな、さっきから脚が気になっていてな」
いつの間にか袴紐も解かれていることに驚いたが三日月さんは小狐丸さん同様、問題ないといった感じに手を差し込み内腿を撫でてきた。
その先はダメだと告げる前に頬に触れられたかと思うと後ろを向かされ今度は小狐丸さんに唇を奪われる。
流されちゃダメってわかってるのに私は二人に抗うことができずにいた。