第21章 口説かれました
明石「ん、主はんなにしてはるんですか」
「え……えっと……明石だよね。見ての通りぽけーっとしてるよ」
みんなの名前は覚えたつもりではいるが、顔と名前が一致しないことが多い。
記憶力はいい方だったんだけど、さすがに人数が多すぎるな……。
これからも積極的にみんなと話さないと寝て起きたら忘れそうな頭になってしまうよ。
「暇なら、隣に座る?」
明石「ええですわ。すぐどっかいくんで」
「いやいや、早々に去らないでよ。寂しいじゃないの……あ、あのさ明石はご飯食べた?お風呂は?部屋はちゃんと決めたんだよね?蛍丸と寝てるの?寝顔かわいい?」
明石「そないにいっぺんに聞かれましても答えられませんわ。寝顔は教えられません」
だよね。
まずは一番聞きたかったご飯とお風呂のことを聞くとどちらも済ませたと答えてくれた。
お風呂のことも考えないとな……短刀、脇差ってわけたら……いや、そうなると鯰尾辺りが短刀達と入れなくなるな。
なら粟田口と三条ってわけたら……粟田口以外は人少ないっぽいから少人数だと時間がかかりそうだ。