第8章 お引っ越しをはじめよう
今剣「ありがとうございます!あるじさま」
「いいんだよ。子供が元気に走り回ってくれた方が私も嬉しいから」
今剣「あ、そうだあるじさま!こっちにきてください」
手を引かれてとりあえずついていくことにすると長谷部には目で待機してるように訴えかけてから手を引かれるままについていくが……向かっている先は三条の方々の……
「!?」
今剣「あるじさま?」
「ち、ちょっとしんどいから……少し休んでもいいかな?」
今剣「だいじょうぶですか……?それじゃいわとおしを連れてきますね」
私を残して三条の輪に入っていく今剣くん……いわとおしって、あの大きい人のことか。
座ってるからどれくらい大きいのかわからないが、遠目から見ても大きいのだろうなとわかるために複雑な気分になる。
絶対見上げることになる。
今剣「つれてきましたよ!」
「……うわぁ、すっごい大きい。あ、審神者です…よろしくです」
岩融「おお、新しい主は小さいなぁ。俺は岩融、武蔵坊弁慶の薙刀よ!がはははは!」
絶対二メートルはあるだろう。
本当に首が悲鳴をあげそうだから今後話をするときは何か考えた方が良さそうだ。
「紹介してくれてありがとうね今剣くん」
今剣「いえ、あるじさまがたくさんのひととなかよくなりたいっていってたのをきいたので」
眩しいくらいの笑顔を向けてくる少年に、心が綺麗になりそうな予感がするがきっと気のせいだろう。
でも、まあ……可愛いことには違いないけど。
「じゃあ、二人ともお引っ越しするための心構え頼みます」
眠気と身体のだるさと戦いながらその場を離れると私も挨拶回りは休憩して休むことにした。
眠たい……。
そう言えばここに来てから寝てばかりいるけど十分に休めてはいないんだよね……お腹も空いたし。
乾パン程度では、満足いかないか……。