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【刀剣乱舞】月夜の華〈R18〉

第7章 身体の熱☆




薬研「大将、どこいくんだ?まだ休んですらいないじゃないか」


「いや、十分休めたような……ひっ」


薬研「…………?」


後ろへ後ろへと下がっていたが背中に壁があるのに気づけずにいるとそれ以上下がることもできず顔の横には薬研くんの、手。

初の壁ドンだ……。


「あ、あの……」


薬研「大将……小さいな」


「っ!小さくないわよ。まだまだ成長期なんだから伸びるに決まって……」


また小さいと言われた。
そして気づく……些細なことではあるが私、薬研くんより小さくないだろうか。

い、いや誤差の程度だし同じくらい……もしくは一センチくらい私の方が高かったり……


薬研「俺よりも小さいんだな」


「……泣くよ」


薬研「わりぃわりぃ、怒るなって。なぁ、大将……俺っちとイイコトしようか」


「小さくなんて…………え」


薬研「ん?」


「ん、んん?」


聞き間違いだろうか。
今普通の会話に交えてとんでもないことを言われた気がしたけど……え、イイコト……?

聞き間違い……幻聴、かな。


薬研「イイコト、しようぜ……?」


「気のせいじゃなかったっ…じゃなくてイイコトってなんでしょう…しない、絶対しないから!」


薬研「あぁ、やっぱりか……ッ…大将気づいてないだろう。この目を見てると……くらくらする」


「目……?」


薬研は私の頬に手を添えると目の下辺りを親指で撫でた。

ち、近い……。

逃げようにも足の間に足を入れられているためにうまく動けないし……後ろには壁、横には手、下は足って……逃げ道を一つ残されてはいるが動くことができない。

よくわからないが、私の目には何かあるらしい。

じゃあ、この身体がだんだんと熱くなるのも鼓動が早くなって息苦しくなるのも全部目のせいにしてもいいのだろうか。



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