第6章 お引っ越し計画
鯰尾「あ、こっちは骨喰藤四郎。俺の兄弟の一人ですよ」
骨喰「……」
お辞儀をする骨喰に私もとりあえず頭を下げる。
片方がこんなに騒がしいと片方は物静かになるもんなんだな……。
そして膝から下ろしてもらえない私は恥ずかしいよりも苛立っています。
「鯰尾……本当、君は何者なの?」
鯰尾「刀、ですよ?」
いや、そうなんだろうけど……。
はぁ、とため息をはいて諦めた私は前を見るとまた知らない人と目があった。
お口になにかつけている……
「あの、あなたは……?」
?「……?」
「あ、あなたです……」
?「鳴狐のことでございますか?鳴狐は鳴狐と申します!わたくしめはおつきのキツネでございます!」
……き、キツネがしゃべったぁ。
いや、管狐のこんのすけもしゃべるけど……ちょっと驚いた。
「よ、よろしくね?鳴狐と骨喰は……手入れ必要?」
骨喰「必要ない」
キツネ「必要ございませぬ!」
鯰尾「はいはーい、俺いりまーす」
「じゃあ、次にいこうかな……さっきの美人さんのとこに行かないと……」
鯰尾「主さん無視ですか?」
「おろして」
鯰尾「はーい……」
鯰尾におろしてもらうと、とりあえず藤四郎兄弟の件はなんとかなりそうだから……あの子のとこは後にして、あの大きな美人さんのところに……いや、先にあの子のところにいこう。
まだ足りなかったらあれだし……