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交わりの祠【R18】

第3章 印の力





ーーーー…



鈴音はゆっくりと目を覚ます


どうやら意識を失っていたみたいだ


すぐ目の前では八千代が同じように倒れていた


そして瞬時に思い出す


あんなに乱れた自分を…



「わ、私ってば…」



衣類を拾おうと体を起こしたが、腰がずきずきと痛み、体はダルかった


そのわずかな物音で八千代が目を覚ます



「あぁ、起きたか」



八千代は体に何の影響も無いようで、起き上がるとあくびをした


慌てて体を隠すと八千代はニヤリと笑う



「今さら隠してどうするんだよ。もう全部見たぜ」


「い、言わないでください!」



鈴音は顔が赤くなるのを感じた


確かに全部見られたのだが、改めて冷静になってみると恥ずかしい



「水でも浴びるか」


「えっ、きゃっ!」



衣類を奪われると横抱きにされる


鈴音も八千代も裸のままだった



「八千代さん、どこへ…」


「この社の裏だ。禊をするための池がある」



鈴音が動けないとわかって抱えてくれてるのだろうか


恥ずかしいのに少し嬉しい



「ここだ」



それは本当にすぐそこにあった


すっかり夜もふけており、満月が池を照らしている



「あ、あの…もう下ろしてくれても」



鈴音はそう言ったが、八千代は鈴音を抱えたまま水に浸かった


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