第20章 弍点ヘ 光〜三成〜
「咲良様は偉い方ですね。」
「そんなことないよ!ただ、両親から努力はしろって言われているから……。」
三成くんと私は、城下を歩きながら話す。
「素敵な両親ですね。」
三成くんは、ふふっと笑って言う。
……やっぱり、この前のは見間違いだよね?
でも、
「三成くんって、とっても心情が明るいね。」
「そうですか?そう言って貰えると嬉しいですね。」
う……
明るい。
「三成くんは、花札できるの?」
「少しばかりしか。」
三成くんは、笑顔でため息をつく。
この子?この人は、天使というより神様だ……。