第44章 トミハ 戦(3)
上杉と別の敵。
こいつらは……
とその時であった。
豊臣の馬に向かってくる一騎の兵がくる。
「百合子は、じっとしとけ。」
豊臣はそう言って刀を抜く。
「豊臣の首もらった!!!」
と兵はそう言うが、豊臣は軽々と殺した。
「俺の命は信長様に捧げてしまったから、死ぬわけにはいけねーんだよ。」
と、その時豊臣と別の方向から別の兵がやってくる。
私は、近くにいた織田の兵士から弓矢を取る。
「百合子!?」
私は、スパーンと矢を放つ。
見事にそれは当たる。
「はあはあはあ……ああああああ!!」
なぜさっきまで冷静だったのか私は分からなかった。
人を殺した?私人を殺したの?