第38章 変へ 一体 (安土城)
事の始まりは、秀吉の言葉からであった。
『咲良がいない。』
であった。
信長
「光秀、咲良はどこにいるか、まだわからないのか?」
光秀
「はい。まだ見つかっていないらしいです。」
家康
「どうせ、すぐに帰ってくるでしょ?」
純音
「兄上がそんな態度だから、咲良さん逃げたんじゃないの!!」
家康
「な。純音は黙っててよ!」
秀吉
「お前ら、こういう時ぐらい仲良くしろ!」
三成
「純音様、こちらにどうぞ。」
家康
「そんなの用意しなくていいから。」
政宗
「で、咲良はいつからいなくなっていたんだ?」
三成
「今日は、朝から城下に行かれましたよ。」
秀吉
「ということは……。」
光秀
「攫われたということか……。」
シーン……
ーパチンッ