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真昼の月 真夜中の太陽 【気象系BL】

第7章 僕が僕のすべて


【ドミノ】






ほとんど日常と化した
クラスメートとはかけ離れた生活


同じ教室で机を並べ
退屈な授業に欠伸しながら


好きなヤツのコトや

放課後の予定

真面目に成績や進路のコトを考えてるヤツもいるだろう


もしかしたら、
俺とさほど変わらない毎日を過ごしてるヤツもいるかも知れない






金を稼ぐコトに躍起になって‥‥


こうして、高校生をしてる自分の方に違和感を感じた


今日の予定は2件だから、
だいたいいくら稼げるな‥‥なんて、頭ン中で換算して


雅紀を思った


少しは俺、ちゃんと役に立ててる?




相変わらず笑顔を見せてくれるけど、
最近のアイツは空元気な感が否めなくて‥‥


華奢な身体がますます痩せたのも確かだ


もっと稼ぐべきかと思いついた俺に


珍しいメールが届く


雅紀と毎日学校で会うから伝言で済むのに‥‥?







『やっぱり雅兄、変なんだ。

しょー兄にも相談したんだけど…』



ゆうからのメールに
不安要素はやっぱり、思い過ごしなんかではなかったと知る



「アイツ、どーゆうつもりだよ‥‥?」




『しょー兄が調べてくれたんだ。
雅兄、酒屋のバイト辞めたみたいだって。和兄、なんか知ってる?』








ドクドクと押し寄せる不安の波は‥‥


一体、俺達を何処へ導くのか‥‥




いい方向ではない事は確かだって、



それだけは‥‥、わかってた







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