第2章 迷っているのは、進もうとしているから
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ーー衝撃の告白から数ヶ月。
『もう明日が入試かぁ。』
早いもので、
いよいよ明日は雄英の受験日が迫っていた。
あれから、爆豪くんとは
カップルらしいことは無いものの
一緒にいる時間が増え、
彼のことをある程度知ることができた。
オールマイトをも超える
ヒーローを目指してること、
辛いものが好きなこと、
・・・私に一目惚れだったこと。
『緊張するねぇ、合格できるといいな。』
「バカか!できるといいなじゃなくて
合格すんだよ。テメェ落ちたら爆破すっからな!」
『ひぇっ、私は勝己くんみたいに
派手な個性じゃないんだよぉ・・・』
「・・・あぁ?綾乃の個性って、」
『断熱断冷!』
私の個性、断熱断冷。
冷気や熱気なんかはシャットアウト!
触れた人や物の温度調整なんかもできるから
便利だけど地味な個性。