第6章 踏み出さない人に結果は決してやって来ない
「始めようか有精卵共!!
戦闘訓練のお時間だ!!」
オールマイトの声と共に、
1-A総勢21名が戦闘服に身を包み
グラウンドに集まった。
「あ、デクくん!?
かっこいいね!地に足ついた感じ!」
「麗日さ・・・うおお・・!!」
「要望ちゃんと書けばよかったよ・・
パツパツスーツんなった。」
そのやり取りを見ていた
私に気づいたお茶子ちゃんが、
私の戦闘服をまじまじと見る。
「綾乃ちゃんは・・
なんか・・・すごいねぇ。」
『うん、言いたいことはわかるよ・・』
「綾乃ちゃ・・・うおお!!」
「ヒーロー科最高」
出久くんはさっきと全く同じ反応だし
いつの間にか峰田くんいるし・・。
私もちゃんと要望書けば良かった・・
いや、書いたんだけど・・・
「先生!ここは入試の演習場ですが
また市街地演習を行うのでしょうか!?」
「いいや!もう二歩先に踏み込む!
屋内での対人戦闘訓練さ!!」
対人戦闘訓練・・・
今の私が最も苦手とする事だ。
「君らにはこれから、
敵組とヒーロー組に分かれて
2対2もしくは2対3の屋内戦を行ってもらう!」
(なるほど、
21人だと組分け大変だね!)