第11章 おかえり ただいま②
智「何が言いてーんだ?翔くん はっきり言え はっきり」
翔「…」
ぎゅっと 目を瞑り
おいらの手を取る
そして ゆっくりと目を開けて
おいらを見つめる
ものすごく 真剣な
でも ものすごく優しい眼差しで
なんだろう すごくドキドキする
翔「俺と一緒に住みませんか? …ずっと」
智「え…」
翔「これからずっと…死が2人を別つまで?あなたと一緒にいたいんです」
智「まじか…」
翔くんと ずっと一緒にいたい
一緒に 住みたい
いいの?
そんなこと 出来んの?
翔「いかがでしょうか…?」
智「…出来んの? そんなこと…」
翔「いろいろ調べた そしたら2世帯用のマンションてのがあるの 2つの住居の間に共同のスペースがあるんだって そこを買ってお互いのプライベートは確立させて普段は共同スペースで生活する ってのはどう?」
智「そんなんあんの?」
翔「あるの 俺もびっくりしたけど それなら誰か来たときは自分の部屋に通せばいいし 基本共同スペースで生活してればずっとあなたと一緒にいれる」
実はセキュリティの良いとこも
何件かピックアップしてある って
まじか
ホントに いいの? 翔くん