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白い雪【名探偵コナン】

第8章 命懸けの復活


「こんばんはー」

ある日の夜。私は料理のおすそ分けをしに、博士の家に遊びに来ていた。

「これ、今日作った肉じゃがなんだけど……食べきれなくってさ。哀ちゃん料理上手だし、味の感想聞きたいと思って」

私がそう言うと、哀ちゃんは私の持って来た肉じゃがを一口食べた。

「……いいんじゃない?」
「ホント!?やった!」

私は満面の笑みで言う。哀ちゃんは私の笑みを不安そうに見ていた。
ふと、私は真面目な顔になって哀ちゃんを見た。

「……ねぇ哀ちゃん。私が組織の一員になったとしたら……どうする?」
「どういうこと?まさか瀬里奈さん──」

私は哀ちゃんの唇にシッと人差し指を当てた。

「話はまた今度……。誰か来たみたいだし」

私がそう言ってドアの方をちらりと見る。ちょうど蘭ちゃんとコナン君が入って来たところだった。

「あれ、お姉さんじゃないですか!」
「瀬里奈姉ちゃん!?なんでここにいるの?」

想像通りの反応に、私は肉じゃがの入った鍋を軽く持ち上げながら答えた。

「見ての通り、肉じゃがのおすそ分け。2人こそどうしたの?」
「家のお風呂壊れちゃって……博士の家にお風呂借りに来たんです!ね、コナン君」

蘭ちゃんがコナン君に笑いかける。コナン君も頷いた。

「そうなんだ。私そろそろ帰ろうかなって思ってるから、ゆっくりしてったら?」

そう言いながら立ち上がると、哀ちゃんがパッと私の手を掴んだ。

「ダメよ」
「……やっぱり?」

私が笑って言うと、哀ちゃんは今度はコナン君の方を向いて「江戸川君先入って来なさい」と言った。

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