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いつもの電車

第11章 10章 距離感


梨雄Side


昨日の夜、澪と付き合いはじめた。




俺は夢何じゃないかと何度も思った。


けど夢じゃない。


朝、電車で会った時も

「おはよう、梨雄。」そういって彼女は横に座った。


その時何の躊躇のもなく手を繋いでも顔を赤らめていたし少し嬉しそうな気がした。



気がしただけかもしれない。


それにトークの履歴も携帯に残っていて


「今日から付き合ってるんだよね。実感湧かない」たどという内容のトークをしていたし、



夢みたいだ。


でも俺には一つ難関がある。


誠にどう伝えるかだ。



あいつはどう思うだろうか。



それがな心配でならない。



俺があいつの立場だったら素直に喜べないと思う。



だからあいつに言おうかすごい悩んでる。



時間はあっという間にあと少しでホームルームの時間。


いつのまにやら隣の席には誠が座っていた。


「ぼーっとしてどうした。お前らしくないぞ。」

そう誠はいう。



俺は「ちょっとな。いろいろあって。」と答えると


「お、これは澪と付き合い始めたとかそんなのか」

といった。


俺は「え?お前なんで『ホームルーム始めます、立ってる奴席につけ』」

重なるように担任の先生がホームルームの声をかけ

誠は「休み時間に話聞かせろよ」そういうと軽くウインクされた。

アイドルかよと突っ込みたくなるくらいのキラキラスマイル。




あいつどんな頭してんだ。


俺はそう思いながらも黙って前を向いた。
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