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いつもの電車

第9章 8章 重なる想い、交差する友情


今日から新学期だ。

現在朝の4時。
今日は梨雄に例のことのお返事をする日。

梨雄に返事をする以上誠くんにも返事をしないといけない。

この事が頭から離れなかった。

ずっとこのことだけを考えて私はなかなか寝付けなかった。


あの二日で私はいろいろ考えて一つの答えにやっとたどり着いた。





梨雄が好きだってこと。


けどだからって簡単にその返事にはいと言っていいのだろうか。


そしてまだ私はどうも少し初恋に未練があるらしい。


そのおかげで返事に悩んでいる。


けれどこのままで誠くんにいい返事をすると同情したようになってしまう。

それは彼は嫌なんじゃないか。

けれど梨雄にいい返事をすればどこからのフラグだなんて思うのではないか。


いろいろな想いが駆け巡ってもう訳がわからなくなっている。


そしてもう一つ気になることがある。


私がどちらかと付き合えば彼らの友情関係が壊れるんじゃないか。


それがもし私のちょっとした行動で壊れるのならばそれはしたくない。


自分の最近気がついたまだ年数も浅い想いよりも彼らが数年築き上げてきた友情の方がよっぽど価値があると思う。


それでもし彼らから少しでも笑顔が消えるのであれば私は邪魔者だ。


自分の好きな人やまだ好きかも知れない人にそんな思いはしてほしくない。


見ているだけでわかる。彼らはお互いがかけがえのない親友でおそらくいろんな痛みをお互い分かち合ってきた事もあるんだと思う。

そのうえでお互いがなんでも話せる良き理解者になっているんじゃないかって。

 

正直私も友人は少ない方だしましてやそこまで仲のいい友人なんていない。


いないからこそ、

そんな友人がいたらいいなって思うからこそ

その関係を壊してしまうかもしれないことがどれだけ大変なことかわかる。


それで私は思ってしまった。


どちらもフったほうがいいんじゃないかと。
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