第16章 sincerely
「そんなぁ…でも家に居るよりここに居ることの方が多いし…わかりました、その代わり誰にも見せないでくださいよ?」
「わかってるよ、俺だって他の奴らに見せたくないし…あぁでも、ニノと相葉には見られちゃったけどな」
「えっ、あのふたり見ちゃったんですか?」
「うん、隠しながら描いてたんだけど背後に相葉が来たの気付かなくて、しかもあいつこの絵がエッチの最中の顔だってわかったんだよ、凄くない?」
「こんなこと感心しないでください!もう恥ずかしくてふたりの顔見られない…」
真っ赤に染まった顔を両手で覆い隠す翔。
「そんなこと気にするなよ、この数日あいつら何も言ってないだろ?」
「それはまだ俺がこの絵を見てないの知ってるからでしょ?」
「大丈夫だって…相葉がこの絵エッチの最中だってわかったのはニノが同じ表情するからだって言ってた、だからニノからは何も言って来ないよ」
「二宮さんも同じ表情?」
「そう…でも翔には敵わないだろうけどな」
「見てないのにわかるんですか?」
「わかるよ…世界で一番幸せなんだろ?だったら世界で一番綺麗に決まってるよ」
「幸せと綺麗は一致しないですよ」
「俺の中では一致するの…翔が全てにおいて世界一なんだから」
「可笑しな理論ですね、でもわかります…俺の中でも智さんは全てにおいて世界一だから」
俺に向かって微笑む翔はやはり世界一可愛らしい…そんな翔の腕を取り引き寄せる。
「もう一度世界一気持ちよくなろうか…」
翔の唇にそっと唇を重ねると翔の腕が俺の首に巻き付いた。
「あの絵と同じ表情させてくださいね?」
耳元で恥ずかしそうに囁かれる翔の声。
「畏まりました…」
翔をゆっくりとベッド横たわらせると至福の時間が再びはじまった…
End