第10章 繋がる。【R18】
怒りはしないんだけどなぁ、と思っていたが、私はちょっとだけエルヴィンさんに意地悪をしてみることにした。
『もし、顔に痕が少しでも残ってしまったらどうしてました?』
なーんて首をかしげてみる。
『………ふふ、確信犯かな君は。もちろん、俺が責任を取って君をお嫁さんにすると思うが。』
『……っえ、あ、』
自分で意地悪言っておきながらストレートにされたプロポーズ(?)に顔が熱くなる。
『まったく………君は狙っているのかい?可愛すぎじゃないのか?』
『か、可愛くないです!』
『いや、可愛いよ…………今すぐ食べてしまいたいくらいに』
わざとなのか知らないけど耳元で囁いてきたものだから体がビクンとはねてしまう。私の反応を見てすごく満足そうにしている。
『えっ、………えと、』
返答に困りもごもごとしていると、『冗談だよ、』と頭をポンポンしてきた。
『さすがにこの俺でも壁外調査から帰ってきた日は疲れて君を満足いくまで愛せないと思うからね……今日はやめておくよ。』
きょ、今日は、ということは明日以降……するってこと、なのかな………