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文スト夢倉庫

第2章 太宰治/やる気の出し方



「もう動いてもいいよね?」
「や…!?」

慌てて声を我慢しちゃって。
でも微かに聞こえる声は痛みを訴えるそれじゃなくて
甘ったるい雌の声だよね。

「こんな状況で犯されてるのに気持ちいいの? とんだ淫乱だね、委員長?」
「ちがっ…!!」
「そんな顔で言われてもねぇ?」

探りながら突いていると、一際彼女が震えた場所を見付けて。

「あぁ、ここ? ここが好き?」
「だっだめ!そこ、は、だめぇ!!」
「そう? じゃあたくさん突いてあげるね」

打ち付けるスピードを早めると
ぎゅうぎゅうに締め付けてくる。
私も、もうヤバいかも…


「らめぇ、も、あぁ…!」
「私も…聖子、一緒に…!!」







ーーーーー


「あれ…?」
「…どうした、敦」
「いや、なんだか太宰さんと聖子さんの声が聞こえた気がして…」
「…今は授業中だ。太宰さんはともかく、月尾先輩の声など聞こえるハズがないだろう」
「それも…そうだよなぁ…」


敦は不思議そうに空を仰いだー





「ふぅ…危なかった…」


危うく見付かっちゃうところだったね。
委員長のこんな可愛い姿、私以外の男に見せるなんて勿体ない。

隣で疲れ果てて眠ってしまった彼女の柔らかい髪を撫でる。
初めてなのにかなり無理をさせてしまったので、起きる気配は全く無かった。

「先程の愛してるは確かに嘘だったけど、それは今の時点での話。今後は分からないよ、覚悟しておいてね、聖子」


聞こえるハズが無いからこそ言える本音は
とてもとても優しい声色だったとか





終わり。
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