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夢、毀れる(文豪ストレイドッグス短編集)

第1章 はじめまして。こんにちは(太宰治)


銃を後ろに向けたまま方向転換をして、後ろを向く

『まだ気配消しきれてないよ?銀』

「ッ.....」

悔しそうに顔を顰める銀

銀が居るということはあの二人も.....

パアン

「な....!」

油断し過ぎたか銃が弾き飛び、銀の後方まで滑った

こんな事が出来るのは..

パアン

再び飛んできた銃弾を後方に飛んで避けると銀の攻撃もしゃがんで躱した

「チッ...外したか」

「.......」

「立原....広津さん....」

姿を現した2人に私は後ろにいる樋口を警戒しながら距離を取った

恐らく私の裏切りはバレていた

だから黒蜥蜴が.....

「ちゃん!?」

路地裏の外。辛うじて光に当たっているところに彼はいた

「敦くん!?」

黒蜥蜴は一瞬の隙も見逃さなかった

立原の二丁銃の標的が敦くんに移った

「ッ.....!敦くん!」

パアン

気付けば走っていた

銀と広津さんの間を走り抜け敦くんを突き飛ばした

「.....ちゃん?」

「敦....くん....」

ドサッ

「ちゃん!」
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