第12章 貴方に有難うの言葉を…(完)
私は目を瞑って衝撃に備えたが…
いくら待っても衝撃は来なくて…
私は恐る恐る目を開けた、すると…
「せん、せっ…!?」
私の前には先生が居た。
《<なっ!?>》
「その辺にしておけよ、てめーら」
「…先生…」
<どうして先生が…! っ…!? …まさか…先生が"約束した相手!!?"』
「あァ、そうだ。…てめーら、こんなことをして只で済むと思うなよ?」
《<ッ!!>》
「イジメをする奴なんて最低の野郎だァ!!」
「先生…」
「てめーらは弱い奴を寄って集ってイジメて何が楽しんだァ」
《別に?ただ、暇つぶしにイジメてるだけよ》
「暇つぶし…」
《そう、暇つぶし》
「てめーらは自分達が悪いことをしてるって解からねーのかァ!!」
<悪いこと? 知ってるわよ? 悪いことだってことくらい>
「なら!!」
<でもさぁ、先生。その悪いことをしてるのは私達だけじゃないわ。周りだってしてるからやってるだけよ?>
そう言いながら女子たちは笑っている。