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貴方に有難うの言葉を〜坂田銀八ver.〜(完)

第11章 約束


「良いんだよ」

「ぇ」

―ぎゅう―

「独りで解決出来ないなら周りに頼ったって良いんだよォ」

「でも…」

「もう…華菜は十分、独りで頑張ったんだ。だからもう、周りに頼って良いんだよォ」

「先生…」

「だから…もう、泣いても良いんだぞ、我慢する必要も堪える必要もねーよ」

「……」

「俺の胸、貸してやるから思い切り泣いて良いぞ、安心しろ泣いてる姿は見ねーから」

―バサッ―

「ッ!? 先生…うっ…うわぁぁぁん…うわぁぁぁぁぁん〜」

「…良く頑張ったなァ、華菜」

―なぜ―
 ―なぜ―

「うっ…ぐすん…」

「華菜…」

「は、い…」

「俺がイジメから救ってやる、俺が華菜を守ってやる…約束だァ」

「先…生…」

「だから、もう少しだけ華菜も俺と一緒に頑張ろうぜ」

「うん…」

「それから…明日からもちゃんと学校に来い」

「えっ…でも…」

「大丈夫、俺が守ってやるから…俺を信じろォ」

「…わかりました…明日からも…ちゃんと学校に行きます…」

「約束だぞ?」

「はい…約束です…」

そう、先生と約束をした。


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