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Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第23章 君の幸せはいつもここにある


「ねえ、智?」

「なに、急に?」

真剣な顔をするから、僕もついつい真剣な顔になる。

「智の“幸せだな“って感じる瞬間て、どんな時?」

僕が“幸せ“を感じる瞬間?

そんなこと、今まで考えたこともなかったけど…

「う〜ん、そうだな…。分かんねぇや…。逆に和はどうなの? “幸せだな“って感じる瞬間って、どんな時?」

それまで僕の肩を抱いていた手が離れ、和がベッドの上に仰向けになる。

ちょっと寂しいかも…

「例えばさ、俺が泣いてたら、智はどうする?」

和が泣いてたら…、その時は…

「僕も一緒に泣くよ? 一人で泣いて欲しくないもん。だって和の悲しみは、僕の悲しみでもあるんだよ?」

「じゃあさ、俺が笑ってたら、智も笑う?」

「当たり前だろ? 和が笑うと、僕も自然と笑顔になれるもん」

「そうだよね、俺も一緒。智が泣いてたら、俺も悲しいし、智が笑ってたら、俺も笑える」

和が身体の向きを変えて、僕達の視線が交わる。

そしてまた和の腕が僕の肩に回って、僕の身体は和の腕の中にすっぽり収められる。

あ…、

「見つけた。僕が“幸せだな“って感じる瞬間…って言うか、“幸せ“を感じられる場所? 見つけたよ」

「ふふ、俺も…」

「大好きたよ、和」

「俺もだよ、智」

見上げた僕の額に、和の唇がそっと触れる。

そこから広がる温もりに、僕の心がフワッと暖かくなる。


そうだ…

僕達の幸せは、いつだってここにあるんだ…



おわり♡
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