• テキストサイズ

Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第16章 ゴールデンウィンクって楽しいの?


「パパさ、翔くんや潤くん家みたいにお金持ちじゃないから、海外旅行や別荘に連れてってやれなくてごめんな?」

訳アリだから、サトくん家みたいにばあちゃん家にも連れてってやれないし…

可哀想なことしてる、って思ってるよ…

「パパぁ?」

「ん? なに?」

「一緒に行けるの? 連れてってくれるの? パパ、お仕事じゃないの?」

やっぱりそこ心配するよな

「和の学校がお休みの日は、パパもお仕事お休みだよ」

「ホント? ホントにホント?」

和の声が弾む。

「ほんとだよ」

「やった~、僕この映画見たかったんだ。わぁ、楽しみだな」

良かった…
和がこんなに喜んでくれるなんて…

松岡先輩、ホントありがとうございます!

「よし、ご飯食べるぞ」

「あい!」

和がチケットを封筒にしまい、箸を手に持って焼きそばを掻き込む。

さっきまでとは勢いが違う。

「美味しいね、パパ」

「うん、美味しいな。あ、そうだ。popcorn、買おうな? 映画館で食べるpopcornは美味いぞ?」

「うん! popcorn食べりゅ!」

「約束な?」

「うん、約束」

俺の小指に、小さな和の小指が巻き付く。



別にゴールデンウイークだからって、遠出しなくたっていいじゃないか。

和が喜んでくれるなら、どこだって…

ま、どこに行っても混雑することは間違いないけどね…



おわり♡
/ 324ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp