• テキストサイズ

Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第36章 愛をこめて…


「智君がこっちに越して来てから、もう一年か…」

僕の隣で、僕の淹れたコーヒーを啜り、翔くんが懐かしそうに目を細める。

「あん時は、マジで驚いたよ。まさか、智君が隣に引っ越して着るなんだからてさ、思ってなかったから」

僕だって思ってなかったよ。
まさか僕が翔くんを追っかけて上京するなんて、全然思ってなかった。

「それもさ、突然だったじゃん? 引っ越し蕎麦持ってさ、“一緒に食べよ?”なんてさ、普通ある?」

それは…、だって仕方ないじゃん、僕ん家鍋とか無かったし…

「でもさ、ビックリしたけどさ、今は智くんが隣に越して来てくれて、良かったと思ってるよ?」

ほんと?
だって僕、いっつも翔くんのこと待たせてるし、それにけっこう口煩いのに?

それでも“良かった“ って思ってくれるの?

「ねぇ、翔くんは僕と一緒にいて、幸せ?」

「当たり前だろ? そりゃさ、色々あるよ? でもさ、楽しいことの方が、断然上回ってるからさ…」

そう言って、翔くんはカップの中のコーヒーを一気に飲み干した。

「それにさ、こうして毎朝智くんの淹れてくれるコーヒーの匂いで目が覚めるってさ、最高に幸せじゃん?」

うん、そうだね。
僕も幸せだよ?
だって、大好きな人と、こうして一緒にいられるんだから…

「あっ、そう言えばさ、姉ちゃん家の子、今日の誕生日だった」

「ウッソ、マジで? じゃあさ、後で一緒にプレゼント見に行こうか?」

「うん。そうしよう。何が良いかな…」

あの小さかった姉ちゃんの子も、もう小学生だし…

何かと難しい年頃なんだよね…

「いんじゃね? 愛だけ篭ってれば、何だってさ」

僕達からのブレゼントだもん、きっと喜んでくれるよね?


あ、そうだ!
僕からもプレゼントしようかな、ありったけの愛を詰め込んだ花束を、翔くんへ…



おわり♡
/ 324ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp