• テキストサイズ

君と回る世界

第1章 暗く淀んだ世界


花side

私がお弁当を食べている間…


私が言った

"食べながらしゃべるのに慣れない"

そんな言葉に忠実に気を使ってくれたようで…



静かに隣でスポーツ番組を観てくれていた

村上さんに…



「あの…コーヒーごちそうさまでした…

もうそろそろあいつも居なくなったと

思うんで…帰りますね…?」



そうお弁当のごみを袋に詰め込みながら

声をかけると…




「あいあい…ほんなら家まで送ってくわ(笑)」



そんな予想外の言葉と一緒に

観ていたテレビを消し

そそくさと上着を羽織りだす…(汗)



だから慌てて



「いやいや…私1人で帰れますけど…?」



そう言って見たものの…



これまた予想外に



「あかん!!

こんな時間に女の子1人で

帰らせるわけいかんやろ?」




「あの…私ですよ?

どう見ても女子じゃないですし…(笑)」




「はぁ…?

どっからどうみても女子やないかい(笑)!!」




なんて…

驚くべき返事が返ってきて…



ある意味岡村さんぐらい

天然で話の通じない村上さんに



ため息と一緒になぜだか可笑しくて

笑いが込み上げてきた(笑)
/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp