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レッテル 1

第1章 彼氏



キーンコーンカーンコーン

授業を終えるチャイムが鳴った。
今日はこれで全ての学科が終わりだ。

「さくちん、先輩来てるよ。」

あたしの前の席である友達の早瀬 千加(はやせ ちか)が振り向いて言った。

「うん。」

「いーなぁ、さくちんは彼氏がおな校で。あたしの彼なんて、大学生だから毎日会えないし。」

「言えてるー。おな校マジ羨ましい〜。」

鏡を見ながら隣の席の飯田 早苗(いいだ さな)が言った。

千加、早苗、そして同じクラスである加川 美奈子(かがわ みなこ)、野山 麻央(のやま まお)はあたしの友達だ。

千加とは中学の時から友達で他の3人は今年入学してから仲良くなった。

みんな見た目は派手だし、髪の毛もカラフル。

あたしもそれなりに目立つと思う。

「でも、さくちんの彼氏ってあの超恐い先輩でしょ?2年の。」

「めっちゃ目付き悪いし、背高いし、喧嘩強いし、恐いよねー。」

うんうんと頷きながら、美奈子と麻央が言い合っている。

「えー、そうかな?」

「うん、マジ言うこと聞かない女とかに手上げてそう。」

「そんなことないよ、あんまりしゃべらないけど。」

「ホントに?」

「うん。」

あたしはそこまで言うと、4人と別れた。



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