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2人の距離〜和さん目線〜

第6章 2人の距離 6




「ニノ、お前買う気なかったろ」
図星をつかれ、ええ。まあ。と答えると、えっ?マジで?買ってやんなよ。と言うリーダー

そして信じらんない。と言う顔で見る楓ちゃんにニヤニヤその光景を観察する潤くん


「………ああっ!もうわかったよ。買いますよ。」
諦め気味でそう言うと吹き出す4人と良かった。と安心する楓ちゃん



そんなに大事かね?

指輪って。
ちょっと俺には良くわかんないけど


そしてヘアメイク中に楓ちゃんが独自の持論を話しだした
「だって指輪で既婚者か判断するじゃない?結婚してるのに指輪しないで男の人と歩いてたらある意味そう言う意味に捉えられてもおかしくないのよ?」

確かに由梨は誘われれば飲みに行くタイプでこのスタイルは俺が家に居ても居なくても関係なく続いている

俺も気にしないから別に良いんだけど他から見たらどうかわからない
そんなことを考えていたら、それにね。と付け加える楓ちゃん


「由梨。業界ウケ良いから。ニノちゃんなんかより良い男に取られてもおかしくないのよ?」
フフッと笑いながら言う楓ちゃん。

ほんと失礼。今日のこの人特にだわ。

「知ってますよ。ウケ良いのは最初から。今は楓ちゃんより一緒に居ますから」
ニヤッと笑いながら反撃すると、イーッ!ムカつく!と言い出したのでフフッと思わず笑った






その日遅くに家に帰るとまだ由梨は帰ってなくて風呂に入ってゲームをしようとテレビをつけると由梨から電話がきた

ん〜?どした?と聞いて見るも返事はなくガサガサという布ずれっぽい音と誰かが話している声が聞こえた





『由梨は……駄目だろ?自…、で、…分かって、、じゃないの?……あ、………ふざけ過ぎ、、ない?…分かっ、、…ね?俺に、逆らえ…、って。」


なんとなく、誰だかわかった。

急いでマンションを出て車に乗り込む。

駅っぽい音も聞こえたし、多分駅かな。





ロータリー付近に横付けして見回して探すとすぐ近くに見覚えのあるキャリーケースを持った由梨を見つけた

由梨にじりじりにじり寄ってるのは携帯から聞こえる話し声から察するに多分前の彼


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