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THE lost world~最強プレイヤーになる~

第2章 いざゲームの世界へ


気づけば俺は、ものすごく見覚えのある場所に立っていた。
そこはさっきまでやっていたゲーム、THE lost world(プレイヤーは、Lワールドと呼んでいる)を始めたとき、最初に転送される広場だった。見慣れている景色だが、ひとつだけ違うのは、PCの画面を通して見ているのではなく俺の目で直で見ているとゆうこと。

は?
ゲームの中に転送とか、あり得ないんだけど。

とりあえず、周りを見てみる。俺の他にもたくさん人がいて、みんな困惑している様子だ。みんな俺と同じように、ゲームの世界に巻き込まれたのだろうか?

「はいはい!、皆さんちゅうも~く」

思考を巡らしているとき、子供かと思うほど幼く、けれどもしっかりとした声量の声が広場中に響いた。広場の全員が上を見上げる。
声の主は、ホログラムに写し出されている。だが、黒いもやのようなものがかかっていて姿がはっきり見えない。
「私は管理人Xというものです。皆さんは、私とPvPをしたのを覚えていますでしょうか。」
こいつが...管理人X!
待てよ、みんなとPvPをした!?
じゃあここにいる全員は、XとPvPをしたってことなのか?
「私は、テロリストです!
このゲームを乗っ取り、皆さんをここに閉じ込めました。この世界の中心にある塔、[Lost tower]の中にあるダンジョンをすべて攻略し、塔を登りきり、この私を倒したとき!ゲームをクリアし現実に戻ることができます。」

このゲーム、Lワールドの中心には、1つの大きい塔が立っていて、その周りに街やフィールドが作られている。この塔を攻略し、ラスボスを倒すことで、ゲームクリアとされている。だが、正式サービスが開始して1年、βテスト期間もいれると1年と2ヶ月。そこまででもまだ、100階層あるうちの3分の1も攻略できていないのだ。それをクリアするまでこの世界から抜け出せないだなんて 。クソゲーにも程がある。しかも、画面左上を見てみるとレベルが[1]と表示されている。
俺の努力はなんだったんだ、本当に。
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