第1章 完結:夢の人物は
インキュバスという生き物は、女性の精を食事とする存在。
反対に男性の精を食事する生き物が、『サ(ッ)キュバス』だ。
俺達インキュバスはパートナー(契約者)になってもらえる人間のエッチな夢の中へ侵入して探しに、うろついているが中々見つからずお腹をすかせて困っていると・・・女の声が聞こえてくる。
すぐ近くだーーー
その女性の夢の中は
なんとも魅力溢れるばかりの光景が
その中には、俺の大好物の夢が・・・
「そういうことか。成る程この女性は、男性との面識が全くなく、粘液すらオールゼロだなーーー決めた。俺はこの人をパートナーにする。」
「そっか。その人パートナーになってくれるといいな。俺は他の女の子のエッチな夢を探してくる・・・じゃあなコルダ」
羨ましいよな。コルダは、モデル並の可愛い女の子の夢に入れて・・・
俺も早く探して見つけないと。
誰でも良いから、夢に入っておつきあいしたい!
『ヒモ男子ばかりで憂鬱。理想の男性とおつき合いしたいな・・・誰かいないかな。』
夢が開かれて、チャンスだと思い
閉じられる前に素早く入り、覗くと
純真純粋に汚れのない、薄ピンクのハート模様の光景。まさに俺好みで喜ばしく嬉しかった。
声の主がどんな人なのか、姿が見たいという強い意思で会いたいと強く念じると・・・
『処女のまま年をとって命を終わるのは、嫌・・・嫌われるのは、怖いーーー』
「わかった。その願い、俺が叶えてやる・・・」