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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第3章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 後編〜




蘭「あっ、ユキちゃん?!」


体をくねらせ、蘭ちゃんの腕の中から脱出すると、脱兎のごとくどこかへ走り去っていった

どうして逃げ出したのか分からない様子でその方向を呆然と見る蘭ちゃんに、私は慌ててかけよった


椎奈「ごめんなさい蘭ちゃん! 引っ掻かれなかった? 爪の点検はしてるんだけど…」

蘭「は、はい。大丈夫です! でも、なんでいきなり…」

安室「おそらく、この異臭に耐えられなくなったんでしょうね。猫の嗅覚は人間の数倍良いそうですし、我々以上に過酷なんでしょう」


そうやって蘭ちゃんに説明してやっているが、安室さんはいつも通りの表情でとてもこの異臭がキツイようには見えなかった

内面の彼は知らないが…。

それよりも気にするべきは、彼の持つ探知機が盗聴器の存在を主張していることである

私は鼻を摘んで、この匂いの正体に顔をしかめる

すると、蘭ちゃんは突然ハッとしたように廊下をキョロキョロしだした


蘭「っていうか、さっきから圭さんとコナンくんを見かけないんだけど…」

小五郎「ほっとけ。今は盗聴器が先だろ」


たしかに、小五郎さんの言うとおりかもしれない。

コナンくんの様子を気にかけつつ、とりあえず全員で盗聴器と匂いの元である『アレ』を見つけることにした
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